MHRの雑談部屋

日常を書き記すお部屋。

カ-210号の嘆き(喩)

短いよー気にしないでよー

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己の醜さだけが、浮き彫りにされてーー。

 

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私は何もかもを知っている。

 

悪どい笑い声が山に響く。河童たちは、みな、悪びれているのだ。自分たちが、信じられているからこそ生きているのに、信じる者たちさえを見下している。

お前たち、河童どもがどんなに愚かで悪者、いや、悪党なのかを私はすべて知っている。自分たちに自惚れた、かくも虫の善い動物なのだ。もはや、隠す手立てはない。

皆、愚かしく笑っている。そんな矛盾を共にして、私は今日も孤独に生きる。
そうして、私は決めた。私は、人間の世界で生きることにした。例え人間がどんなに愚かでも、河童どもよりは賢いのだろう。そんな考えを抱いて、私は人里へ向かう。


ああ、彼女は知らなかったのだ。人間どもは、彼らよりもずっとーー。

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私は、河童どもの住処を出て、人里へ向かう。満月の夜、冷たい風が体を刺す。

ーーあの満月のように、明るく、幸せな毎日を過ごしてみたいなーー。

叶わぬ夢を、月にかけながら、私は里への道を歩いて行く。

同輩に失望し、故郷を捨て、河童というものすら捨て去り、人と共に生きていくことを選んだ私に、運命は笑うのだろうか?

 

 

それはまだ、誰も知らない。